モーリシャス重油流出 首都で大規模デモ
日本の貨物船が座礁し、大量の油が流出したモーリシャスで、事故後の政府の対応を批判する大規模なデモが行われました。
貨物船「WAKASHIO」の事故を巡っては、モーリシャス政府の事故後の対応が遅れたことで、重油汚染の被害が拡大したとの指摘が出ています。
地元メディアによりますと、首都ポートルイスでは29日、数万人規模のデモが行われ、参加者からはジャグナット首相らの辞任を求める声が上がりました。
デモ隊はまた、今月26日以降、40頭にのぼるイルカが海岸に打ち上げられ、大量死したことについても原因究明を求めています。
モーリシャスは現在、新型コロナウイルスの影響で外国からの入国が制限されていますが、重油の回収が難航することで主要産業である観光業へのさらなる影響が懸念されています。