北朝鮮メディアは金正恩委員長が先月の大雨被害の復旧現場を視察し、「人民軍だけが創造できる奇跡」などと評価したと伝えました。

１２日付の「労働新聞」によりますと、金委員長は、先月上旬の大雨で被害を受けた南西部の黄海北道を訪れ、軍の部隊を投入した復旧作業の状況を視察しました。金委員長は、被害が起きた直後にも同じ地域を訪れています。

住宅の建設現場を見て回った金委員長は、「わずか３０日あまりでこのような理想郷の姿が現れたのは、我が人民軍だけが創造できる奇跡だ」と評価したということです。

また、冠水した田んぼの稲穂を自ら手に取って確認し、「何としても生育状態を改善しなければならない」と農作物の被害を抑えるよう求めました。

金委員長は、今月５日にも台風被害を受けた東部の地域を視察していて、国民に寄り添う姿勢を示すとともに、被害の克服を加速させたい狙いがあるものとみられます。