韓国統一相 北に“対話の再開”呼びかけ
韓国の統一相は16日、最後に行われた南北首脳会談から2年となるのを前に、北朝鮮との軍事境界線にある板門店を訪れ、対話の再開を呼びかけました。
韓国の李仁栄統一相は16日、就任後初めて北朝鮮との軍事境界線にある板門店を訪れ、「早いうちに南北共同連絡事務所を含む協議チャンネルが復元され、わだかまりなく対話が再開されることを希望する」と述べました。
まもなく文在寅大統領と金正恩委員長の最後の首脳会談から2年を迎えますが、李統一相は「努力に比べて非核化交渉が遅く、残念な点もある」と指摘しました。
一方で、「北朝鮮には、南北の合意を守る意志がある」との見解を示し、新型コロナウイルスの流行が落ち着けば、来月にも板門店見学ツアーを再開し、離散家族の再会事業も提案したいと明らかにしました。
停滞する南北関係を前に進めようと、あらためて韓国側から北朝鮮にメッセージを送ったかたちですが、北朝鮮側が反応するのかは不透明です。