日米防衛相会談 浜田氏「反撃能力含めたあらゆる選択肢検討」オースティン長官は“強い支持”
アメリカ・ワシントンを訪問中の浜田防衛相は14日、オースティン国防長官と会談しました。浜田防衛相は、年末に改定する国家安全保障戦略などに向け、「反撃能力」を含めたあらゆる選択肢を検討すると伝え、オースティン長官は強い支持を表明しました。
浜田防衛相とオースティン長官による対面での初めての会談は、国防総省で昼食も交えて、約1時間半行われました。
会談で両氏は、先月上旬のペロシ下院議長の台湾訪問後の、中国による弾道ミサイルの発射を強く非難。「インド太平洋地域における力による一方的な現状変更を許容しない」として、日米での連携強化を確認しました。
その上で浜田防衛相は、年末にとりまとめる国家安全保障戦略の改定などに向け、「反撃能力」を含めたあらゆる選択肢を検討し、日本の防衛力を抜本的に強化すると伝えました。オースティン長官からは、強い支持が表明されたということです。
また会談で両氏は、音速の5倍以上で飛翔する極超音速ミサイルを迎撃する技術について、日米で共同研究の検討を開始することで一致しました。
さらに両氏は、核の拡大抑止の協議を閣僚レベルでも行っていくことや、情報収集能力を強化するため、アメリカ空軍の無人機=MQ-9が取得した情報を日米共同で分析することでも合意しました。