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米大統領選両候補 同時刻に“対話集会”

2020年10月16日 12:26

アメリカ大統領選に向け、トランプ大統領とバイデン氏が、別々の場所で開かれた市民との対話集会に臨みました。

2人が臨んだ市民との対話集会は、同じ時刻にスタートし、全米に生中継されました。まず、トランプ大統領ですが、ウイルス対応にあたる医療従事者の親子から、自身が感染したことで「マスク着用への考え方は変わったのか」とただされると「変わっていない」と応じました。

医療従事者「(感染後)マスク着用の大切さへの考えは変わった?」

トランプ大統領「変わっていない。私にとってマスク着用自体は問題ではない。ただ、マスクについてはさまざまな考え方がある」

トランプ大統領は、「マスクの着用を望む人と望まない人がいる」として、着用の義務化に改めて否定的な考えを示しました。また、ホワイトハウスでの式典で集団感染が起きたとみられる事については、「私は大統領だ。多くの人に会わなければならない」と開催を正当化しました。

さらに、ことし2月の時点でウイルスの脅威を強く認識しながら意図的に過小評価したことについては、「パニックを起こしたくなかった」と釈明しました。

一方、バイデン氏は、ABC主催の対話集会の場で、大統領の対応を厳しく批判しました。

民主党・バイデン氏「大統領はアメリカがパニックになることを恐れたというが彼がパニックだった。真実ではないことを伝え続けた」

また、バイデン氏は「大統領がマスクをしなければ国民はマスクを重要だとは思わない」「マスクの着用はワクチン以上に多くの命を救うとされている」と述べて、大統領との違いを強調しました。