“インフル予防接種後に死亡”相次ぐ 韓国
韓国で、インフルエンザワクチンの予防接種を受けたあと死亡する例が相次いで確認され、政府はワクチン接種との直接の関連性は確認されていないとしていますが、混乱が広がっています。
韓国の保健当局によりますと、先週、インフルエンザワクチンの予防接種を受けた高校生が2日後に死亡するなど、高齢者を中心にあわせて36人の死亡が確認されています。
新型コロナウイルスとの同時流行に備え、韓国政府は今年、インフルエンザワクチンの無料接種の対象を、全人口の4割近くに拡大していました。使用されているのは主に韓国メーカーが製造したワクチンですが、保健当局は、ワクチン接種との直接の関連性は確認されていないとして、予防接種を継続する方針です。
一方で、韓国の医師協会は全国の医師に対し、23日から1週間、接種の中断を求めるとともに、政府に速やかな原因究明を求めました。
インフルエンザの予防接種による死亡例は、去年まで年間2人程度で、接種を控える動きも出るなど、混乱が広がっています。