タリバン、美容院に閉鎖命令 “女性の権利抑圧”懸念 アフガニスタン
アフガニスタンで実権を握るイスラム主義勢力タリバンは、4日までに出した新たな通達で、全国の美容院に対し、今月下旬での閉鎖を命じました。女性の権利を抑圧することへの懸念が深まっています。
タリバン暫定政権では勧善懲悪省が女性の権利を制限する命令を相次いで出していますが、新たな通達では、今月25日に全国の美容院の営業を禁止し、免許を取り消すとしています。
首都カブールで美容院を経営する女性は、NNNの取材に対し、「命令には従わず抵抗したい」と語りました。
美容院を経営する女性「もう長い間この分野で働いてきたので(この命令を聞いて)失望した。この仕事で家族を養わないといけない。自らの権利のためにも闘う」
タリバンは女性の服装をめぐり、目以外の顔を覆うよう命じているほか、就労や教育についても権利を相次いで制限していて、国際社会からの批判が高まっています。