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タリバン内部にも不満? 女性の教育停止、国連でも働けず…“抑圧”命令50以上 アフガニスタンは今

2023年8月16日 21:22
タリバン内部にも不満? 女性の教育停止、国連でも働けず…“抑圧”命令50以上 アフガニスタンは今
アフガニスタンでイスラム主義勢力・タリバンがふたたび実権を握ってから、8月15日で2年です。女性への抑圧が強まる現地から、平山記者が中継。

──女性たちはいまどのような状況に置かれているのでしょうか?

こちら首都カブールは、女性たちが街中を歩いている姿を見かけることはできます。しかし、もう未来に希望を失っているという声も多く聞かれました。

タリバンはこの2年間で、教育や就労など女性の権利を侵害する命令を50以上出したと伝えられています。去年8月もカブールで取材をしたんですが、当時はまだ、不安を抱えながらも、女性も大学に通えていました。

しかし、去年12月以降、中学・高校に加えて大学の女子教育も停止され、さらに、女性が人道支援を担うNGOや国連で働くことも禁止されるなど、抑圧は加速したように感じます。現地の国連機関の責任者は、「女性の支援ニーズを把握できるのは女性スタッフだけだ」として、人道支援の活動に支障が出ていると話しました。

──タリバンが今後、女性抑圧の政策を撤回する可能性はあるのでしょうか?

今のところ、そのような姿勢は見えていませんが、タリバンも一枚岩ではありません。

特に女子教育をめぐっては、いまだに再開を認めない最高指導者アクンザダ師に対する不満が内部で高まっているという指摘もあります。タリバン暫定政権内にも国際社会の声に耳を傾けるべきだとする高官がいることから、引き続き、国際社会からの粘り強い働きかけも求められます。

(8月15日 news every.放送より)

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