国軍によるクーデターが起きたミャンマーで、拘束されたアウン・サン・スー・チー国家顧問は自宅に軟禁されていることがわかりました。

ミャンマーでは１日、国軍がクーデターを起こし、スー・チー氏のほか与党幹部らを相次いで拘束。「全権を掌握した」として、全土に１年間の非常事態を宣言しました。ミャンマーの与党関係者によりますと、スー・チー氏は、首都・ネピドーにある自宅で軟禁されているということです。

去年の総選挙で与党が圧勝したことに不満を持つ国軍は新たな声明を出し、「自由で公正な選挙を行い、勝利した政党に政権を移譲する」と、再び総選挙を行う考えを示しました。ただ、具体的な時期などは明らかにしていません。また、外相など１１人の閣僚に軍人らを指名し、これまでの政権の副大臣ら２４人を解任するなど統治の動きを強めています。

クーデターのあと市民が銀行や商店に詰めかける姿も見られ、市民生活も混乱が続いています。