クーデター ロヒンギャから失望と諦めの声
ミャンマーでクーデターが起きたことを受け、国外に逃れている少数派イスラム教徒・ロヒンギャからは、失望と諦めの声が聞かれました。
ミャンマーの隣国・バングラデシュに逃れ、難民キャンプで暮らすロヒンギャの男性は、クーデターによって帰還がいっそう困難になったと感じています。
難民キャンプで暮らすロヒンギャの男性「ここにいるロヒンギャ難民は皆、帰還を待ち望んでいたが、クーデターで希望が途絶えた。ロヒンギャ迫害の時代に逆戻りしたような気がする」
ミャンマーで少数派のロヒンギャは長年、差別と迫害を受け、2017年には治安部隊の掃討作戦で大勢のロヒンギャが隣国に逃れ、難民となっています。帰還が実現しない中で起きた今回のクーデター。タイで暮らすロヒンギャの男性からは、諦めの声が聞かれました。
タイで暮らすロヒンギャの男性「誰が国を運営しても、ロヒンギャは何の恩恵も受けられない。スー・チー氏は5年間、国を運営したが、ロヒンギャ問題は解決できなかった」
世界で最も深刻な人道問題の一つと言われるロヒンギャの難民問題。クーデターの発生で解決の道のりは険しさを増しています。