韓国 米事故で“同系列エンジン”運航停止
アメリカで旅客機からエンジン部品が落下したことを受けて、韓国の大韓航空などは、同系列のエンジンを搭載するボーイングの航空機の運航を停止しました。
韓国政府は、対象となる航空機を保有する3社に、特別点検を行うよう指示しました。
韓国の航空大手・大韓航空によりますと、同社はアメリカで20日、部品の落下事故が起きたプラット・アンド・ホイットニー社の同系列のエンジンを搭載しているボーイング777型機を、16機保有しています。
もともと、新型コロナウイルスによる航空需要の減少で10機を運休していましたが、アメリカでの事故後、韓国の航空当局と協議し残る6機の運航も停止すると明らかにしました。
アシアナ航空も同系列のエンジンを搭載するボーイング777型機、9機すべてについて、22日から運航を停止。
また、LCC(=格安航空会社)のジンエアーも同型機を4機保有しています。
韓国の国土交通省は23日、該当機種を保有する航空会社3社について、メーカーの指針に基づいて特別点検を行うよう指示しました。点検項目を満たさない航空機は運航を禁止するとしています。
事故後の21日、アメリカの連邦航空局は安全上、重大な不具合だとして、同型機の検査を強化するよう指示していて、日本でも日本航空や全日本空輸がすでに運航を停止しています。