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WHO“ワクチン公平分配”改めて呼びかけ

2021年3月23日 10:05

WHO(=世界保健機関)は、新型コロナウイルスのワクチンについて、豊かな国と途上国との間で、接種回数の差が広がっているとして、あらためて公平な分配を呼びかけました。

WHO・テドロス事務局長「不公平な供給は倫理的な問題だけでなない。経済と疫病学的にも自滅的だ」

テドロス事務局長は22日、このように述べ、豊かな国のワクチンの接種回数と、途上国などに分配する国際的な枠組み「COVAX」を通じた接種回数の差が、広がりつつあることに懸念を示しました。

その上で、「公平な接種が遅れれば、ウイルスが変異する時間を得てワクチンが効かなくなるかもしれない」として、あらためて早期の分配を呼びかけました。

また、健康でリスクの低い人たちに接種している国があることについて、「他の国の医療従事者などの命を犠牲にしている」と批判しました。若い人を接種対象にしているイスラエルなどを念頭にしたものとみられます。