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ダウ305ドル高 初の3万4000ドル台

2021年4月16日 7:25

15日のニューヨーク株式市場は、景気回復への期待が高まったことで幅広い銘柄が買われ、ダウ平均株価は初めて3万4000ドル台に乗せて取引を終えています。

15日のアメリカ・ニューヨーク株式市場・ダウ平均株価は、前の日の終値から305ドル10セント値を上げ、3万4035ドル99セントと、初めて3万4000ドル台に乗せ過去最高値を更新して取引を終えました。また、ハイテク株が中心のナスダック総合指数も180.92ポイント上げて、1万4038.76で取引を終えています。

この日に発表された小売売上高は前の月に比べて9.8%増え、市場予想を大幅に上回りました。さらに、先週1週間に新たに申請された失業保険の件数も前の週から大幅に減り、景気の早期回復に対する期待が高まりました。また、決算の内容が市場予想を上回った医療保険のユナイテッドヘルス・グループが大幅に買われ、ダウ平均を1銘柄で90ドルあまり押し上げました。

一方、この日は債券市場で長期金利が低下しました。長期金利が下がると主力のハイテク株に買いが入りやすく、IT大手アップルやマイクロソフトが大幅に買われ、相場を押し上げました。

市場関係者は、「来週はいよいよ決算発表が本格化する。その内容次第ではさらに高値を更新していく展開もあり得る」と話しています。