スー・チー氏の自宅、競売にかけられるも…希望者現れず
クーデターによりミャンマー軍に拘束されている、アウン・サン・スー・チー氏の自宅が20日、競売にかけられました。しかし、20日は希望者は現れませんでした。
地元メディアなどによりますと、最大都市ヤンゴン中心部にある、アウン・サン・スー・チー氏の自宅が20日、ミャンマー軍の統制下にある裁判所によって競売にかけられました。
最低入札価格は3150億チャット、日本円でおよそ227億円に設定されていましたが、購入を希望する人は現れず、不成立となりました。裁判所が再度、日を決めて購入の申し込みを受け付けるということです。
ヤンゴン市内の自宅はかつて、スー・チー氏が15年にわたって軟禁された場所で、解放後にアメリカの当時のオバマ大統領らが訪問するなど、ミャンマーの民主化を象徴する場所となってきました。
競売の背景には、軍がスー・チー氏の功績を消し去ろうとする思惑があるとみられています。