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NYダウ 一時3万5000ドル突破も反落

2021年5月11日 7:21

10日のニューヨーク株式市場ダウ平均株価は、取引時間中に初めて3万5000ドルの大台を突破しましたが、その後、ハイテク株が大幅に売られ、6営業日ぶりに反落して取引を終えています。

10日のニューヨーク株式市場、ダウ平均株価の終値は、前営業日比34ドル94セント安の3万4742ドル82セントで取引を終えました。また、ハイテク株が中心のナスダック総合指数も350.38ポイント下げて、1万3401.86で取引を終えています。

この日は先週に引き続き、新型コロナワクチンの普及で経済活動の再開がさらに進むとの期待が根強く、午前中は景気に敏感とされる銘柄が買われました。化学事務用品大手のスリーエムや建設機械大手のキャタピラーなどが大幅に買われ、ダウ平均は取引時間中の最高値を更新し、初めて3万5000ドルの大台に乗せました。しかし午後になって、割高感が意識されたインテルやアップル、マイクロソフトといった主力ハイテク株が売られ、ダウ平均の重荷となりました。

ダウ平均は結局、前の週の終値から34ドル安と、6営業日ぶりに反落して取引を終えています。市場関係者は、「今後、多少の調整はでてくるかもしれないが、株価は引き続き高値で推移するとみられ、終値で3万5000ドルを超えるのも時間の問題と思う」と話しています。