NYダウ473ドル続落 ハイテク売り波及
11日のニューヨーク株式市場は、ハイテク株の売りが景気に敏感とされる銘柄にも波及し、ダウ平均株価は大幅に続落して取引を終えています。
11日のニューヨーク株式市場ダウ平均株価は、前日の終値から473ドル66セント値を下げ、3万4269ドル16セントで取引を終えました。また、ハイテク株が中心のナスダック総合指数も12.43ポイント下げて、1万3389.43で取引を終えています。
この日の午前中は、前日に続いてハイテク関連株が売られる展開となり、これが景気に敏感とされる銘柄にも波及しました。クレジットカードの「アメリカン・エキスプレス」やホームセンターの「ホームデポ」、さらに前日に大幅に買われた化学事務用品大手の「スリーエム」など幅広い銘柄が売られ、ダウ平均の下げ幅は一時660ドルを超えました。
結局、ハイテク株は買い戻されたためナスダック総合指数の下げ幅は小幅となりましたが、ダウ平均は473ドル安と大幅に続落して取引を終えています。
市場関係者は、「明日(12日)は4月の消費者物価指数が発表される。内容次第では再びインフレ懸念が強まりハイテク株が売られる展開もあり得るので注目している」と話しています。