ダウ インフレ懸念でハイテク株売られ急落
12日の米・ニューヨーク株式市場は、発表された経済指標を受けてインフレ懸念が強まり、ハイテク株など幅広い銘柄が売られ、ダウ平均株価は681ドル安と急落して取引を終えています。
12日のニューヨーク株式市場・ダウ平均株価は、前の日の終値から681ドル50セント値を下げ、3万3587ドル66セントで取引を終えました。また、ハイテク株が中心のナスダック総合指数も357.75ポイント下げて、1万3031.68で取引を終えています。
この日に発表された4月の消費者物価指数は前の年の同じ月に比べて4.2%上昇し、市場予想を大きく上回りました。これを受け、市場ではインフレ懸念が強まり、債券市場で長期金利が上昇しました。金利が上昇すると割高感が意識されやすいハイテク関連銘柄が売られ、さらに景気に敏感とされる銘柄など幅広い銘柄に売りが波及しました。ダウ平均は681ドル安と急落して取引を終えています。
市場関係者は、「ダウ平均はこのところ最高値を連日更新していたので、利益を確定させるための売りが出やすい状況だった。消費者物価指数もあってきょうは急落したが、一時的な売りとみている」と話しています。