日米韓が高官協議へ 北朝鮮めぐる対応で
北朝鮮をめぐる今後の対応方針を話し合うため、日本、アメリカ、韓国の3か国の担当高官が19日以降、韓国で協議を行う方向で調整していることがわかりました。
日韓関係筋によりますと、アメリカのソン・キム北朝鮮担当特別代表は19日に赴任先のインドネシアから韓国入りする予定です。23日まで滞在する予定で、その間に日本の船越健裕アジア大洋州局長と韓国の魯圭悳(ノギュドク)朝鮮半島平和交渉本部長を交え、日米韓3か国の高官協議も調整しているということです。
非核化に向けた北朝鮮との対話が停滞する中、協議を通じて今後の北朝鮮への対応方針を検討するものとみられます。
韓国外務省の関係者は、訪問の目的について“対話と外交を通じた北朝鮮へのアプローチを模索する”という「米韓首脳会談の合意内容を速やかに移行するため」と説明。その上で、ソン・キム氏が南北軍事境界線の板門店を訪問することについては、「日程調整は進んでいない」としていて、現時点ではソン・キム氏が北朝鮮側と接触するメドは立っていないものとみられます。
韓国系アメリカ人のソン・キム氏は、長年にわたり北朝鮮との交渉を担当した“北朝鮮通”です。5月に文在寅大統領が訪米し、首脳会談をした後の会見でバイデン大統領が北朝鮮担当特別代表への起用を発表していました。アメリカの駐インドネシア大使を兼務しています。