露プーチン大統領、カスピ海沿岸国と首脳会議 連携をアピール
ロシアのプーチン大統領は29日、中央アジアのトルクメニスタンを訪れ、カスピ海沿岸国との首脳会議を行いました。NATO首脳会議を行っている欧米に対抗し、ロシアに近い国々との連携をアピールした形です。
29日、プーチン大統領はカスピ海沿岸国であるトルクメニスタン、アゼルバイジャン、イラン、カザフスタンとの首脳会議に出席しました。
会議の冒頭、プーチン大統領は、カスピ海地域を国際物流のハブに変えるなどと述べて、経済面などでの5か国の結束を促しました。
会議のあと発表された声明では、カスピ海沿岸の5か国の軍事協力の重要性を強調すると同時に、「カスピ海沿岸国に属さない軍隊をカスピ海に入れないこと」や、「カスピ海沿岸国の安定した軍備バランスを保つこと」などの原則を確認しました。
プーチン大統領にとってはウクライナ侵攻後初めての外国訪問ですが、スペインでNATO首脳会議が行われている同じ日に、ロシアに近い国々との連携をアピールする機会となり、陣営の結束を固める狙いがあります。