民主派議員ら150人以上が辞職表明 香港
香港で地方議会にあたる区議会の民主派議員ら150人以上が一斉に辞職を表明しています。香港政府が議員らに政府への忠誠を誓う宣誓を求めていることが背景にあるとみられます。
香港では2019年の区議会議員選挙で、中国や香港政府を批判する民主派が議席の約8割、380議席以上を獲得して圧勝しました。しかし、去年6月の国家安全維持法の施行を受けて、香港政府はすべての区議会議員に対し、今月中に政府への忠誠を誓う宣誓を求める方針を示しています。
現地メディアは、民主派の区議約230人が愛国的ではないとして資格を剥奪され、議員報酬約1400万円の返還を求められるほか、刑事罰に問われる可能性もあると報じています。こうした動きを受けて、民主派の区議150人以上が一斉に辞職を表明する事態となっています。
香港政府は、中国が掲げる「愛国者による香港の統治」を実現するため、香港の政界から政府に批判的な民主派の排除を進めています。