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元徴用工訴訟 三菱重工業“即時抗告”棄却

2021年7月26日 12:05

韓国のいわゆる元徴用工の関連訴訟で、韓国の裁判所は、資産の差し押さえ命令を不服とした三菱重工業の即時抗告の一部を、棄却したことがわかりました。

韓国の最高裁が、2018年に三菱重工業に賠償を命じた元挺身隊員らの裁判で、三菱重工業は韓国国内で保有する資産の差し押さえ命令を不服として、去年12月に即時抗告していました。

これについて、韓国の大田地裁は今月20日付で、原告1人について、三菱重工業の即時抗告を棄却しました。差し押さえの申し立ては、原告4人が1人ずつ行っていて、三菱重工業による即時抗告は、これで3件が退けられた形です。

すでに即時抗告が棄却されていた2件については、三菱重工側が再抗告し、最高裁の審理が進められています。今回、棄却された1件についても、同様の手続きが進められるものとみられ、実際の現金化には、まだ時間がかかる見通しです。

いわゆる元徴用工訴訟をめぐる問題は、日韓両国の懸案となっていますが、具体的な解決の道筋は見いだせていません。