サムスンGトップの仮釈放決定 韓国法務省
韓国の法務省は、贈賄などの罪で服役中の韓国最大の財閥・サムスングループの経営トップについて、仮釈放することを決めました。
サムスン電子経営トップの李在鎔(イ・ジェヨン)副会長は、朴槿恵(パク・クネ)前大統領らに対し、8億円あまりの賄賂を渡した罪などで懲役2年6か月の実刑判決が確定し、現在、服役中です。
韓国の法務省は9日、審査委員会を開き、13日に李氏を仮釈放することを決めました。
朴範界(パク・ボムゲ)法相は、新型コロナウイルスの長期化による国内の経済状況のほか、社会の感情なども考慮したと説明しています。
財界からは、経済の活性化などのため李氏の恩赦や仮釈放を求める声が挙がり、7月下旬の世論調査では、仮釈放に70%が賛成し、反対の22%を大きく上回っていました。
ただ、恩赦ではなく仮釈放のため、引き続き就業は制限され、すぐに経営復帰することは難しいと韓国メディアは伝えています。
さらに、李氏を巡っては別の刑事裁判も進行中で、これらの判決しだいでは再収監される可能性もあります。