LGBTQ公表の五輪選手が最多 背景は?
アメリカのスポーツ専門メディアによると、東京オリンピックで性的マイノリティーであることを公表するアスリートが過去最高の182人にのぼり、金メダルの数で国別7位に匹敵することがわかりました。LGBTQを公表する人数が過去最多になったワケを取材しました。
アウトスポーツ共同創設者 ジム・ブジンスキさん「リストがここまで大きくなったのは驚きです」「『今、東京にいます。リストに加えてください』と連絡してきたアスリートが9人いました」
アメリカのスポーツ専門メディア「アウトスポーツ」によると、今回の東京オリンピックでいわゆるLGBTQ、性的マイノリティーであることを公表して参加した選手は、オリンピックでは過去最高の182人にのぼり、前回のリオオリンピックの3倍以上となりました。獲得した金メダルの数は11個で、国別ランキングに換算すると7位に相当します。
公表するアスリートが増えた理由については…。
ジム・ブジンスキさん「社会の変化も大きく影響しているし、IOCも多様性を強調しています」「多くの国で同性婚が合法化されたことも、社会の承認の役割を果たしています」
一方で、特にトランスジェンダーのアスリートが置かれた状況には、まだ課題があるといいます。
ジム・ブジンスキさん「ニュージーランドのハッバード選手はネガティブなことをたくさん言われました」「もう、トランスジェンダーやノンバイナリーの選手がいないオリンピックには戻らないと思います」「次は、トランスジェンダーの選手がいても大騒ぎにならないことを祈ります」