×

「最強部隊」の100歳元兵士も出席 日系アメリカ人兵士の追悼式典 アメリカ・メモリアルデーに合わせ

2023年5月29日 11:22
「最強部隊」の100歳元兵士も出席 日系アメリカ人兵士の追悼式典 アメリカ・メモリアルデーに合わせ

アメリカ・ワシントン近郊のアーリントン国立墓地で28日、日系アメリカ人兵士の追悼式典が行われ、第二次世界大戦を経験した100歳の日系人元兵士が出席しました。

日系アメリカ人兵士の追悼式典は、アメリカの戦没将兵追悼記念日(=メモリアル・デー)の週末に合わせて、日系アメリカ人の軍人やその家族・子孫らが出席して行われました。式典には、第二次世界大戦時の日系アメリカ人部隊「442連隊」の一員だった100歳のテリー・シマさんが、新型コロナウイルスの感染拡大以降初めて対面で出席し、参加者からは大きな拍手が起きました。

シマさんが所属した「442連隊」は第二次大戦中、「敵性外国人」と見なされて強制収容などの差別を受けた日系アメリカ人によって組織された部隊です。大戦後期のヨーロッパ戦線で大きな犠牲を出しながらも目覚ましい戦果を挙げ、「アメリカ軍最強の部隊」として知られました。

杖をつかずに歩いて登壇するなど、100歳とは思えない元気な姿を見せたシマさん。式典後、「久しぶりの参加だったが、皆さんとても良くしてくれた。毎年行われるこの行事はとても重要だ」「若い世代の人たちは非常に賢く、自分自身や地域社会、そしてアメリカを大切に思っている。私はこの場に来て、彼らの人生の一部になることをとても幸運に思う」などと語りました。