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米兵12人死亡でバイデン政権に“衝撃”

2021年8月27日 6:22

アフガニスタンの首都カブールの空港近くで起きた爆発で、アメリカ軍兵士12人が死亡したことを受け、バイデン政権内には衝撃が走っています。

バイデン大統領は、今回の爆発の一報をホワイトハウス内で受けました。安全保障チームから最新情勢の説明を受けるなどしていた最中に把握したものとみられます。その後も、「シチュエーションルーム」と呼ばれる地下の危機管理センターにこもり、ブリンケン国務長官、オースティン国防長官、ミリー統合参謀本部議長ら政権や軍の幹部と情報収集を進めるとともに対応を協議しました。

こうした事態を受け、バイデン大統領は、日本時間27日未明に予定していた訪米中のイスラエルのベネット首相との会談を翌日に延期したほか、アフガン避難民の受け入れを表明していた各州知事とのオンライン会談などすべての予定をキャンセルしました。

とりわけ一国の首脳との会談を一日以上急きょ延期するのは異例のことです。また東南アジアを歴訪していたハリス副大統領は、帰路立ち寄る予定だった西部カリフォルニア州訪問を取りやめ、直接ワシントンに戻ることになりました。

アメリカ人やアフガン人協力者の退避を主導するアメリカ国務省では、トーマスグリーンフィールド国連大使が演説する予定となっていましたが、こちらもキャンセルとなりました。

今回のアフガン撤退をめぐっては、アメリカ国内の世論調査でバイデン大統領の対応を評価しないと回答した人が、7割近くにのぼっています。

今回の爆発より前にバイデン政権関係者が指摘していた「1人でもアメリカ人の犠牲者が出れば、政権はさらなる危機に陥る」との想定をはるかに超える「アメリカ兵12人死亡」という衝撃の数字を前に、バイデン大統領は、一層厳しい立場に立たされることになります。

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