中国の王毅外相「米側が関係改善に行動を」
中国の王毅外相は、アメリカのケリー大統領特使と会談し、気候変動分野で協力するには、アメリカ側が関係改善に向けた行動をとるべきだと主張しました。
中国外務省によりますと、王毅外相は1日、天津を訪問しているアメリカのケリー特使と、オンラインで会談しました。
王毅外相は、米中関係の対立が続くなかで、「アメリカ側は気候変動分野を協力のオアシスにしようとしているが、周りが砂漠ばかりではそれもいつか砂漠化する」と指摘しました。
その上で、協力するにはアメリカ側が中国に圧力をかける動きをやめ、関係改善に向けた行動をとるべきだと主張しました。
一方、中国側の発表ではケリー特使は、気候変動問題での協力の重要性を指摘し、「双方がパリ協定を履行する模範となることを望む」と述べたということです。