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“元徴用工”原告が債権差し押さえ取り下げ

2021年9月2日 21:48
“元徴用工”原告が債権差し押さえ取り下げ

いわゆる元徴用工をめぐる関連訴訟で、韓国の裁判所は三菱重工業が韓国企業に対して持つ債権の差し押さえを命じていましたが、2日、原告側は差し押さえ申請を取り下げました。三菱側の損害も回避された形です。

この問題をめぐっては、韓国の裁判所が先月、三菱重工業が韓国の農機メーカーに対して持つ取引代金の債権およそ8000万円の差し押さえを命じています。ただ、その後、農機メーカー側は、取引をしたのは「三菱重工業の孫会社にあたる別の法人だ」と主張し、差し押さえる債権が存在しないとの陳述書を裁判所に提出していました。

事実関係を確認したところ、農機メーカー側の主張が正しいことがわかり、2日、原告側の弁護団は裁判所に差し押さえの取り下げを申請したと明らかにしました。弁護団によりますと2日付ですでに差し押さえは解除されたということで、三菱側の損害もいったん回避された形です。