核活動活発化の北朝鮮へ非難決議 IAEA
IAEA(=国際原子力機関)の年次総会は24日、今年に入り核活動を活発化させている北朝鮮について、状況次第では制裁を強化することを示唆した非難決議を全会一致で採択しました。
今年の総会では、IAEAの報告書で北朝鮮の核兵器開発につながる活動の再開が示されたことをうけ、グロッシ事務局長が「核活動を全速力で進めている」と強い懸念を示していました。
最終日の24日に採択された非難決議では、北朝鮮が今年1月に戦術核兵器の開発などを表明したことに触れ、核活動の再開は国連の安全保障理事会決議への「明確な違反行為」だと非難しました。
そのうえで、新たな核実験や弾道ミサイルの発射があれば制裁を強化するとした2017年の安保理決議を挙げ、追加制裁の可能性を示唆する内容となっています。
北朝鮮は今月、弾道ミサイルを発射していますが、その後に開かれた国連安保理の緊急会合では、対応をめぐって意見がまとまらず、非難声明を出せませんでした。
今回の決議は全会一致で採択されていて、最近の北朝鮮の動きに対し、国際社会の強い懸念が示された形となりました。