前政権“外交路線”継承期待も…米メディア
岸田新総裁の誕生についてアメリカメディアでは、安倍・菅政権の外交路線の継承を期待する声がある一方、冷ややかな見方も出ています。
ワシントンポストは、「岸田氏は、安倍前総理や菅総理が提唱してきた外交政策を継続するとみられる」として、岸田新政権が「自由で開かれたインド太平洋」を推進し、中国に対抗するために日米豪印の枠組み「クアッド」の各国との関係を強化することに期待感を示しています。
一方、ニューヨークタイムズは、世論調査や党員の人気が高かった河野氏ではなく、岸田氏が勝利したことについて、「国民の好みを無視し、不人気の菅総理とほとんど差別化できない候補者を選んだようだ」と伝えました。
NBCも、専門家の「自民党が民意を覆した、とみなされる場合には、ダメージになる可能性がある」との見方を伝えています。
また、ウォール・ストリート・ジャーナルは、岸田氏について「戦後の日本がしばしば経験してきた控えめなリーダーのタイプに戻った」と評しています。