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アマゾンの先住民族にワクチン接種 ペルー

2021年11月3日 21:28

アマゾン川の奥地に住むペルーの先住民族・ウラリナ族の村で新型コロナのワクチン接種が行われました。この村では、10月に保健所の職員が訪れるまで、新型コロナの存在を知らなかったといいます。

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220万人以上が感染した南米のペルー。(感染者 220万2189人 死者 20万276人 米ジョンズ・ホプキンス大 3日午後5時時点)

保健所の職員たちがアマゾン川の奥地へ進み、向かったのは先住民族のウラリナ族が暮らす村です。村民が受けているのは 新型コロナのワクチン接種です。

村のリーダー
「私たちは新型コロナの存在も、ウイルスであるということも知りませんでした。名前を聞いたのも初めてです。教えてくれてありがとう」

この村では、10月に保健所の職員が訪れるまで、新型コロナの存在を知らなかったというのです。アマゾンの奥地にあるため、電気が通っておらず、外部から情報もほとんど入ってこないといいます。

保健ネットワーク職員
「(私たちは)この地域の最も孤立した場所に住んでいる人たちへワクチンを投与することができました」

ロイター通信によりますと、ウラリナ族の人口は、およそ5800人とされ、少なくとも5人が新型コロナにより死亡したということです。

また、ペルーの先住民族のうち、ワクチン接種が完了したのは20%以下だといいます。この村では、11月中に保健所の職員などが再び訪れ、2回目の接種を行うということです。