COP26 合意文書採択に向け大きな山場
イギリス北部で開かれている気候変動対策を話し合う国連の会議COP26は、合意文書の採択に向けて大きな山場を迎えました。現地から山田記者が中継で伝えます。
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私の奥の部屋ではつい先ほど、各国代表による全体会合が始まりました。議長国のイギリスは13日中に決着をつけるとしていますが、合意に至るかは不透明です。
各国の溝が埋まらない中、議長国イギリスは13日朝、3度目となる合意文書案を提示し、今は各国の代表がこれに対する意見を述べているところです。
全体会合の開始は5時間も遅れ、直前にはアメリカと中国の代表が話し込む場面もみられるなど、ぎりぎりの交渉が続いている模様です。
大きな焦点となっているのは、石炭火力発電と化石燃料補助金の段階的削減に関するものです。途上国に配慮する形で2度の修正が加えられましたが、海面上昇の影響を最も受ける島しょ国などからの反発も予想されます。
また、気候変動によって影響を受ける国への資金提供の枠組みについて、具体的な記述が新たに追加されており、関係国の納得をえられるかも焦点となります。
「温暖化を防ぐ最後のチャンス」と言われるCOPは、最大の山場を迎えています。