トランプ氏の免責特権「適用せず」連邦高裁
アメリカのトランプ前大統領が2020年の大統領選挙の結果を覆そうとした事件をめぐり、ワシントンの連邦高裁は6日、トランプ氏に対し免責特権は適用されないと判断しました。
トランプ前大統領は、2020年の大統領選での敗北を覆そうとした事件をめぐり、大統領在任中の行為には免責特権が適用されると主張しています。
連邦高裁は6日、トランプ氏の主張を退け、免責特権は適用されないと判断しました。トランプ氏の陣営は声明を発表し、「大統領を公務で訴追することは憲法違反だ」などとして上訴する方針を示しました。
トランプ氏が免責特権を主張する背景には、裁判を遅らせ、大統領選への影響を避ける狙いがあります。連邦地裁は事件の初公判を来月4日に予定していましたが、免責特権に関する司法判断が確定していないため、延期を決定しています。