トルコ南部の大地震から1年 今も避難生活を余儀なくされ…
隣国のシリアとあわせ6万人近くが死亡したトルコ南部の大地震から6日で、1年です。
現地は、今も避難生活を余儀なくされている住民がいるなど、復興の道筋が見通しづらい状況が続いています。
去年2月6日に発生した地震では、これまでに、トルコでおよそ5万3500人が死亡し、国境を接するシリアとあわせ死者は6万人近くにのぼります。
地震の影響で、多くの建物が倒壊したトルコは南部の一部地域で今も壊れた建物が残されたままとなっていて、住民は避難生活を余儀なくされています。
南部ハタイ県で被災したヤームルさん
「何一つ変わっておらず、逆に全てが悪化しつつあります。瓦礫の中で生活は続き、いまだに砂や土に囲まれています。被災者には家がなく、どこに家が建つのかも分かりません。経済的支援もありません」
南部ハタイ県で被災したヤームルさんは、「停電が頻繁に起こり、清潔な水を確保するのも難しいほど、インフラの復旧が遅れている」とした上で、「あらゆる支援を必要としている」と述べ、支援の継続を訴えました。
一方、およそ5900人が亡くなったシリアでも、数千人が避難生活を続けています。
1年がたった今も復興は思うように進まず厳しい状況が続いています。