【ニューヨークから中継】異例の展開…トランプ氏初公判へ 選挙影響は?
アメリカのトランプ前大統領がポルノ女優に対して支払った不倫の口止め料を不正に処理したとされる事件の公判が日本時間の15日夜、始まりました。ニューヨークから中継です。
大統領経験者として初めて起訴されたトランプ前大統領が最初の刑事裁判に臨むということで、裁判所の周りには、世界各国から大勢の報道陣がつめかけています。
今から1時間半ほど前、トランプ氏は裁判所へ到着し、集まった人たちに手を振り、中へと入りました。
トランプ前大統領
「(私に対する)これは政治的な迫害だ。こんなことは見たことない」
トランプ氏は2016年の大統領選の前に、過去の不倫関係を主張するポルノ女優に支払った口止め料を隠蔽(いんぺい)するために、業務記録を改ざんしたことなど、34の重罪で起訴されていますが、全て無罪を主張しています。
──トランプ氏は今回の裁判以外にも多くの裁判を抱えていますね。
はい、トランプ氏は今回の裁判以外にも「機密文書の持ち出し」や「連邦議会の占拠を扇動」したことなど、3つの刑事裁判を抱えていて、あわせて91の罪に問われています。
今年は大統領選挙が行われる年で、「裁判」と「選挙」が並行して進む異例の展開となっています。
今回の不倫の口止め料の裁判について、ロイター通信の世論調査によると、有権者の64%が「ある程度、深刻」と回答したということです。
裁判は今後6週間から8週間続く予定で、その行方は大統領選挙に大きな影響を与えることになりそうです。