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サイクロン直撃で被害拡大 WFPバングラデシュ代表が支援の必要訴える

2023年6月1日 22:42
サイクロン直撃で被害拡大 WFPバングラデシュ代表が支援の必要訴える

バングラデシュやミャンマーに大型サイクロンが直撃し、各地で被害が拡大するなか、WFP=世界食糧計画のバングラデシュ事務所代表が日本テレビのインタビューに応じ、支援の必要性を訴えました。

ドム・スカルペリ代表は、バングラデシュのロヒンギャ難民キャンプでは多くの住居が破壊されていて、新たにサイクロンが直撃すればさらなるリスクになると指摘しました。

スカルペリ代表
「サイクロン、火事、それに加えて食糧配給のカットもあり、次から次へと衝撃が襲ってくるような感じです。ロヒンギャの人々は、常に多くの苦しみを味わっています」

また、国際社会による支援がウクライナに集中しているため、WFPが世界各地で行っている支援活動で資金が削減されていると訴えました。ロヒンギャ支援では、これまでは難民1人あたり月12ドルを支給していましたが、6月1日には月8ドルに削減されるということです。

スカルペリ代表
「ロヒンギャの人々は、家族や子どものために料理を作れるか、十分な食料がない状態でどうやって月末まで過ごせるのか、とても心配しています」

スカルペリ代表は、食料支援の削減や健康状態の悪化が治安の悪化につながると警鐘を鳴らしたうえで、これまでの日本政府や社会による支援への感謝と、今後の継続した支援を訴えました。

スカルペリ代表
「ロヒンギャは声を上げることができません。日本が他の国々にも支援を継続するよう働きかければ、それは強いメッセージになると思います」