米政権 南太平洋ソロモン諸島に大使館を開設…30年ぶり再開 影響力強める中国に対抗する狙い
アメリカのバイデン政権は1日、南太平洋のソロモン諸島に大使館を開設したと発表しました。影響力を強める中国に対抗する狙いがあります。
国務省によりますと、大使館が開設されたのは、ソロモン諸島の首都ホニアラです。大使館は1993年に閉鎖されていたため、30年ぶりの再開となります。
ブリンケン国務長官は声明で「経済開発や新型コロナウイルス対策、気候変動への対応など、様々な分野で連携を強化していくことを楽しみにしている」と歓迎しました。
ソロモン諸島をめぐっては、中国が去年4月、2国間の安全保障協定を締結するなど、影響力を強めています。
バイデン政権は去年発表した「インド太平洋戦略」の中で、こうした中国の動きを念頭に、太平洋島しょ国に大使館や領事館を増やす方針を示していて、太平洋地域への関与を強めていきたい考えです。