米“安保戦略”発表 中国と競争力維持しロシア抑え込む
アメリカのバイデン政権が「国家安全保障戦略」を発表し、「中国との競争力を維持しつつ、危険なロシアを抑え込む」との方針を打ち出しました。
バイデン政権として初の「国家安全保障戦略」では、中国を、「国際秩序を作り替えようとする意図を持ち、経済力、外交力、軍事力、技術力を高めている唯一の競争相手」と位置づけました。
一方、ロシアについては、「国際秩序を覆す目標を掲げ、帝国主義的な外交政策を取ってきた」と指摘。
「国際社会の平和と安定に対する差し迫った持続的な脅威だ」としています。
その上で、アメリカとして、「中国に対する競争力を維持する一方、非常に危険なロシアを抑え込む」との方針を打ち出しています。
また、ロシアの今後について、「通常兵力が弱体化し、核兵器への依存度が高まる可能性が高い」とも指摘し、「核兵器の使用や使うとして脅して目的を果たそうとするいかなる勢力も、アメリカは許さない」としています。