ウクライナ軍事侵攻2年 民間人1万人超犠牲に現地は
ロシアによるウクライナへの軍事侵攻が始まってから24日で2年です。ロシアによる攻撃でなくなった民間人は1万人以上。出口の見えない戦いの中で犠牲者が増え続けています。現地から中継です。
こちらはキーウ中心部にある独立広場です。ロシア軍との戦闘で死亡した軍人らを追悼するウクライナ国旗が立てられ、この戦争の痛みを象徴する場所となっています。
今回私たちが話を聞いたほとんどの人は、この2年で人生が大きく変わってしまったと答えました。
ウクライナ市民「生まれ故郷は占領され、いとこは殺され、夫は兵役についています。(この2年で)人生が劇的に変わってしまった」
この2年のタイミングでもロシア軍の攻撃で死者が出ています。南部・オデーサで23日、住宅地が無人機で攻撃され1人が死亡したほか、他の都市でも攻撃があり、あわせて6人が死亡しました。
欧米からの軍事支援が滞る中、アメリカの議員団と23日に面会したゼレンスキー大統領は「アメリカの支援がなければ、我々は負ける」と発言したということです。
前線での兵士不足も深刻で、ある志願兵の妻は兵士が除隊できるまでの期間が定められていない現状を「入り口があって出口がない」と切実に訴えていました。
一方で世論調査では「必要な限り戦争に耐える覚悟がある」という声がいまも7割以上を占めていて、人々は多くの犠牲を伴いながら抵抗を続けています。