中国・新疆ウイグル自治区政府 宗教活動規定、来月から厳格化へ モスクなど新設の際に“中国様式”義務付け
中国の新疆ウイグル自治区政府は、宗教活動に関する規定を来月からさらに厳しくすると発表しました。イスラム教徒が礼拝するモスクなどを新設する際は、装飾などを中国様式にすることなどが義務付けられます。
新疆ウイグル自治区政府の発表によりますと、宗教に関する改正条例は来月1日から施行されます。改正条例には「宗教活動の場を新築・改築するなどの場合、建物や彫刻、絵画、装飾は中国の特色と様式を体現しなければならない」と明記されています。
また、愛国主義的な宗教教育を義務付けるほか、学校やモスクなどの場を除いては、宗教活動を行ってはならないとしています。
中国政府の宗教政策をめぐっては、これまでにも新疆ウイグル自治区のイスラム教徒に対する抑圧が行われるなど、宗教活動が厳しく制限されていました。
習近平指導部は「宗教の中国化」を加速させていて、今回の改正によって、イスラム教徒のウイグル族への締め付けが、さらに強まりそうです。