台湾が初めて自前で建造した、潜水艦の進水式が28日、行われました。中国が軍事的圧力を強める中、防衛力の強化を図る狙いですが、中国側は反発しています。

潜水艦の進水式は28日午前、台湾南部の高雄市で行われ、出席した蔡英文総統は「潜水艦を自前で建造する計画は、台湾の海域を守るために重要な戦略で、重要な一歩を踏み出した」と意義を強調しました。

台湾で潜水艦が建造されるのは初めてで、軍事的圧力を強める中国が台湾を包囲するのを阻止する狙いがあるということです。

この潜水艦は来年の年末までに海軍に引き渡される予定で、台湾総統府は2027年まで外国から調達したものも含め、4隻の潜水艦を配備したいとしています。

一方、中国側は27日、「武力で独立をはかろうという企みは身の程を知らない行為で、台湾の人々を危険に陥れるだけだ」と反発しています。