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G20ロシア出席で大荒れ、西側諸国ら一斉退席で異例の対応 対立鮮明に…

2022年4月21日 8:02
G20ロシア出席で大荒れ、西側諸国ら一斉退席で異例の対応 対立鮮明に…

ロシアを含む国際的枠組み、G20=主要20か国・地域の財務相・中央銀行総裁会議が20日、アメリカのワシントンで開かれました。会議はロシアの出席をめぐって、退席者が相次ぐなど大荒れとなっています。

会議には、ロシアの財務相がオンライン形式で出席しました。これに、アメリカをはじめとした西側諸国の閣僚らは、一斉に席を立つという異例の対応で反発しました。

カナダの財務相がツイッターに投稿した写真からは、アメリカのイエレン財務長官らが議場の外に並んで立っている様子が捉えられています。

出席した閣僚の一人は、ロシアのシルアノフ財務相が発言する際、ウクライナ侵攻への抗議の意思を示すため、一斉に退席したと語りました。

ロイター通信は、アメリカに加え、イギリス、カナダなどが退席したとしています。

一方で、ロシアメディアは、シルアノフ財務相がG20を政治化しないよう求め、「世界の通貨・金融システムの信頼を損なう恐れがある」と警告したと伝えています。いくつかの国の代表が、ロシアを支持したとしています。

また、会議にはG20のメンバーではない、ウクライナの財務相も出席しました。

予定されていた共同声明の取りまとめは難航していて、今回の会議で、G20内の対立は改めて鮮明になりました。