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米CIA長官「民間人巻き込んだ戦闘激化の可能性」

2022年3月9日 7:42

アメリカCIA(=中央情報局)のバーンズ長官は8日、ウクライナ情勢をめぐりロシアのプーチン大統領が軍の戦いぶりに怒りを強めていて、民間人を巻き込んだ戦闘が激化する可能性があるとの分析を明らかにしました。

議会の公聴会でバーンズ長官は、「プーチンは今、怒りといらだちを感じている。一般市民の犠牲をかえりみず、攻撃を倍増させ、ウクライナ軍をせん滅しようとしている」「プーチン大統領は、ウクライナを支配下に置くことを決意していると思う」と証言。今後数週間は、ロシア軍が攻勢を強め、「市街地での戦いがさらに激しくなる可能性がある」と警告しました。

また、プーチン大統領の精神状態について、「反論や疑問を投げかける人々から切り離され、少数の側近に囲まれて考え方が凝り固まってしまっている」と分析しています。

一方、アメリカ国防総省の高官は8日、ウクライナ国境付近からほぼ100%が投入されたとみているロシア軍部隊のうち、95%の戦力がまだ運用可能な状態だとの分析を明らかにしました。ウクライナ軍も、戦力の大部分を維持しているとしています。

また、首都・キエフの東60キロの地点にいるロシア軍部隊が、キエフに向け前進する動きも見られるということです。