イスラエル軍、レバノン南西部で新部隊が地上作戦 殺害されたヒズボラ最高指導者の後継者も死亡か
イスラム教シーア派組織ヒズボラへの攻勢を強めるイスラエル軍が、レバノン南西部で新たな部隊が地上作戦を始めたと明らかにしました。また、殺害された最高指導者ナスララ師の後継者も死亡した可能性が高いとしています。
ヒズボラは8日、イスラエル北部の都市ハイファに向けて100発を超えるロケット弾を発射しました。
イスラエルメディアによりますと、戦闘が始まって以降、ハイファに対する攻撃としては最大規模で、大部分は迎撃されたものの、一部が着弾し、70代の女性がケガをしたということです。
一方、イスラエル軍は攻撃を受けた後、ロケット弾の発射装置などを破壊したということです。
また、イスラエル軍はレバノンとの国境に展開中だった部隊が新たにレバノン南西部に侵攻し、限定的な地上作戦を開始したと明らかにしました。地上作戦の範囲が拡大した形です。
こうした中、イスラエルのガラント国防相は8日、殺害されたヒズボラの最高指導者ナスララ師の後継者も、先週のベイルートへの攻撃で死亡した可能性が高いと話しました。「今やヒズボラは指導者のいない組織で、決定を下す者も、行動する者もいない」としています。