ロシアからヨーロッパへの天然ガスパイプライン「ノルドストリーム」でガス漏れ 破壊工作との見方も
ロシアからヨーロッパに天然ガスを送るパイプライン「ノルドストリーム」で3か所からガスが漏れているのが確認されました。破壊工作によるものとの見方も出ています。
デンマーク空軍によりますと、バルト海南部のボーンホルム島の沖合で27日、ノルドストリーム1と2のあわせて3か所でパイプラインが破損しガスが漏れているのが確認されました。
原因は不明ですが、AFP通信によりますとデンマークの首相は離れた場所で破損が起きていて「単なる事故とは考えにくい」との見方を示しています。
ノルドストリーム1は先月ロシアの運営会社が保守点検を理由に操業を停止し、2はウクライナ侵攻に対する制裁の影響で稼働していません。
そのため、EU(=ヨーロッパ連合)は「今のところ影響はない」としていますが、復旧のメドは立っておらず冬の到来を前にヨーロッパ各国でガス不足の懸念が一層高まりそうです。