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ロシア軍がウクライナ南部オデーサを攻撃 訪問中のEU大統領が避難

2022年5月10日 13:06
ロシア軍がウクライナ南部オデーサを攻撃 訪問中のEU大統領が避難

ロシアのプーチン大統領は9日、第二次世界大戦の戦勝記念日の演説で、軍事侵攻の正当性を改めて主張し、欧米各国からは「歴史を曲解している」などと批判の声が上がっています。

プーチン大統領は9日、「NATOがロシアに隣接する土地に軍を配備し始め、日々危険度が増していた」と述べ、やむを得ない判断だったとして、軍事侵攻の正当性を改めて主張しました。一方で、具体的な戦果などには言及しませんでした。

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この発言に対し、欧米各国からは批判の声が上がっています。

アメリカ・サキ大統領報道官「プーチン大統領は歴史を曲解し、修正しようとしている。不当な戦争を正当化するためだと言わざるを得ない」

また、フランスのマクロン大統領はパレードについて、「力の誇示、威嚇のためのものだ」と述べたほか、イギリスの国防相は「プーチン大統領らにとって、ウクライナでの戦勝記念日はやってこない。あるのは敗北と不名誉だけだ」と批判しました。

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一方、ロシア軍はこの日もウクライナの東部や南部で攻撃を行い、ロイター通信によりますと、南西部オデーサでミサイルが着弾しました。

オデーサを訪問していたEU(=ヨーロッパ連合)のミシェル大統領とウクライナのシュミハリ首相が会談をしている最中の攻撃で、2人は急きょ、シェルターに避難して会談を続けました。

ゼレンスキー大統領「今日、EU大統領の訪問中にロシア軍は再びオデーサにミサイルを発射した。これは以前から見られるロシアのヨーロッパに対する本当の態度だ」

ゼレンスキー大統領はこのように述べ、ロシアを厳しく非難しました。