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「ロシア領の燃料貯蔵所を攻撃」ウクライナ側は否定

2022年4月2日 11:49

ロシア軍の包囲が続くウクライナ南東部のマリウポリでは、取り残された住民の避難が難航しています。赤十字国際委員会は1日、住民の避難支援を目指したものの、スタッフが市内に入れずに断念したと明らかにしました。

ロイター通信によりますとウクライナ南東部・マリウポリには、最大17万人の市民が取り残されています。

赤十字国際委員会は1日、バスや自家用車などでの住民の避難を支援するため、チームを向かわせていましたが、市内に入れず引き返したと発表しました。「2日に再び試みる」としています。

ウクライナ側は、「ロシア側が住民避難に関する約束を履行していない」と非難しました。

また、ゼレンスキー大統領はロシア軍が東部で新たな攻撃を準備していると警戒感を示しました。

ゼレンスキー大統領「東部の状況は極めて困難だ」「彼ら(ロシア軍)は新たな攻撃を準備しており、我々はさらに備える」

アメリカの政策研究機関は1日、ロシア軍が作戦の新たな段階を開始し、マリウポリをはじめ東部ドネツク州とルハンシク州全域の占領を目指していると分析しています。

こうした中、ロシア政府は1日、ウクライナ軍のヘリがロシア領内のベルゴロドに侵入し燃料貯蔵所を攻撃したと発表しました。

ロシア側は「停戦協議に水を差す行為だ」と非難しています。

これに対し、ウクライナの国家安全保障会議の幹部は「我々の情報によれば、事実と合致しない」と攻撃を否定したということです。

一方、ウクライナの原発の運営会社は、チョルノービリ原発を占拠していたロシア軍が撤退したと明らかにしました。

IAEA=国際原子力機関のグロッシ事務局長はできる限り早く現地を訪れ、監視システムの復旧などを急ぐ方針です。