英ロンドンほぼ全域に「超低排出ゾーン」拡大 排ガス基準満たさない車に“通行料”約2300円
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イギリス・ロンドンで29日から、排ガスの環境基準を満たさない車に通行料を課す「超低排出ゾーン」が市のほぼ全域に拡大されました。通行料は一日に12.5ポンド、日本円にして2300円あまりで、貧困層への影響を懸念する声も上がっています。
「超低排出ゾーン」は世界初の取り組みとして、保守党のジョンソン元首相がロンドン市長だった2015年に提唱し、2019年4月から始まりました。排ガスの環境基準を満たさない車に通行料を課すもので、料金は一日に12.5ポンド、日本円にして2300円あまりとなります。
これまでは範囲がロンドンの中心部周辺に限定されていましたが、29日から、対象が市のほぼ全域、面積にして3倍近くにまで拡大されました。
物価高騰が市民生活を圧迫する中、貧困層への影響を懸念する声も上がっています。