ロシア編入問う住民投票 “武装兵が強要”ウクライナ側が批判 予備役動員への反対デモで750人以上拘束
ロシア編入の是非を問う住民投票をめぐりウクライナ側は、投票を促す戸別訪問に武装したロシア兵が同行し、住民に投票を強要していると批判しています。
ロシアへの編入の是非を問う住民投票は、東部ドネツクや南部ヘルソンなど4つの州で行われています。
このうち、南部ザポリージャ州エネルゴダル市の市長は23日、戸別訪問に同行しているロシア兵が銃で投票用紙を指し示すなどして投票を強要していると批判しました。
投票は27日まで行われますが、タス通信は情報筋の話として投票の結果次第で、ロシア連邦議会が今月29日にも編入について採択すると伝えています。
一方、ロシアでは、プーチン大統領がウクライナでの「軍事作戦」で30万人の予備役を動員すると発表したことに反対するデモが24日もモスクワなど各地で開かれました。
当局による妨害を警戒し、開催はSNSなどで呼びかけられ、直前まで集合場所は伏せられていました。人権団体によりますと、24日のデモでこれまでに750人以上が拘束されたということです。
こうした中、ロシア国防省は24日、市民が招集に応じているとする映像を相次いで公開しました。国民の間に動員への反対論が広がるのを防ぐ狙いがあるとみられます。