ゼレンスキー大統領「国土の約20%がロシア側の支配下に」
ウクライナのゼレンスキー大統領は2日、国土のおよそ20%がロシア側の支配下にあると述べました。
ゼレンスキー大統領は2日、ルクセンブルクの議会でオンラインで演説し、「現時点で国土のおよそ20%がロシア側の支配下にある」と述べました。
ロシア軍が、侵攻後に占領した地域に加え、2014年にロシアが一方的に併合した南部のクリミア半島や親ロシア派が支配する東部ドンバス地方の一部を指すとみられます。
また、ロシア側との戦線は1000キロ以上にわたっているとしています。
一方、東部ルハンシク州の要衝セベロドネツクについて、イギリス国防省は2日、ロシア軍が大部分を支配したと分析しましたが、地元の知事は「戦闘が続いていて、反撃に成功した」と述べました。
ルハンシク州ハイダイ知事「困難な状況は続いているが、まだ対応できている。ロシア側はセベロドネツク全域を支配していない。戦闘は続いている」
こうした中、EU=ヨーロッパ連合が、ロシア産の石油の輸入を部分的に禁止する措置を決めたことに対し、ロシア外務省は声明で「EUに自滅的な効果をもたらす」と警告しました。
その上で、「石油価格のさらなる上昇を引き起こし、エネルギー市場を不安定にする」などと非難しています。