ナゴルノ・カラバフからの避難住民、10万人超える 敗北したアルメニア系の地元行政府側は“解散”発表、アゼルバイジャンからの迫害恐れ…
旧ソ連のアゼルバイジャンが隣国アルメニアと領有を争っていたナゴルノ・カラバフで、地元行政府が国家機関の解散を宣言して以降、避難する住民の数が10万人を超えました。
ナゴルノ・カラバフは、アゼルバイジャンとアルメニアが領有をめぐって長年争っていた地域です。今月19日にアゼルバイジャンが軍事行動を開始し、敗北したアルメニア系の地元行政府側は「来年1月1日に全ての国家機関を解散する」と発表しました。
こうした中、アゼルバイジャンからの迫害を恐れる住民が大量に避難する動きが出ていて、30日、UNHCR(=国連難民高等弁務官事務所)は、避難民の数が10万人を超えたと発表しました。
また、UNHCRのグランディ所長は、「多くの難民が飢え、疲れ果て、 緊急支援を必要としている」として国際社会に支援を求めています。